身の回りの小さきものたち
年が改まったからといって、特段、何が変わるというものでもない。
いやしかし。
徐々に、確実に何かが変わっていくのだろう。
と、できの悪い文学青年の日記みたいなことを書きだしてしまったが。
日記というほどのものは書いていないんだけどね。
モノ忘れもするんで、自分の行動の記録みたいなノートは書いてる。
いつどこへ誰と出かけたとか。
誰に会ったとか。
何を食ったとか。
何をいくらで買ったとか。
書き始めは、特に動機というようなものはなかったような気がする。
やっぱりトシのせいで、モノ忘れをするようになって、自分でもいくらか不安になったんだろうね。
2003年の4月からだから、もう4年近く。
こういうこともノートを書いてるから、すぐ分かるんだね。
1ページに1週間分。
それがもう4冊目。
毎日は書けないので、2週間分たまったりすると、もう何を食ったか何を買ったか思い出せなくなったり。
そういうときに頼りになるのが、財布に残っているレシートだったり、ケータイのメールの記録だったりするのよ。
で。
2年前の年越しは。
完全失業状態だった。
2004年の大晦日は、昼から雪が降ってね。雪かきした。
2005年の元日は、朝から娘の美容院の送り迎え。
娘が成人式を迎える年だったんだが。
元日って、群馬県内100キロを走るニューイヤー駅伝をやるでしょう。
桐生市役所前の中継所に、新成人の代表が呼ばれるんだ。
それでウチの娘も、和装の晴れ着姿で行ったんだ。
TBSテレビの生放送に、お天気キャスターの森田さんと一緒に映ったり。
大沢市長と一緒に映ったり。
そういえば今年は選挙の年ですねえ。
ワタシはそのころ。
クイズミリオネアの二次選考を突破していて、1月15日がフジテレビでの最終選考だった。
攻略本も読んで、市立図書館に3日間こもって集中勉強。
それで行きましたよ。フジテレビ第2ビルのある天王洲アイル。
筆記試験はかなり、そう8、9割できた、と思う。
だが、ディレクター面接で「1千万円取ったら、何に使いますか?」と聞かれて、ロクな返答ができなかった(ディレクターはサンダル履きだった)。
ウソはだめだしね。
結局ね。番組的には、絵になる1千万円の使い道がないと、ね。
それで、お台場までは行けなかった。
1年前の年越しは。
やっぱり完全失業状態だった。
2、3度、再就職しかかったが続かなくて。
2005年の暮れは、倉庫作業のバイトをしてた。
大晦日はユニクロへ行ったが、何も買わないで帰ってきた。
2006年の元日は、レンタルビデオで東宝映画「空の大怪獣ラドン」を観た。
テレビの深夜アニメ「北斗の拳」を観た。
Gackt(ガクト)が声優やってた。
けっこうおもしろかった。
こういう、くだらない、こまごましたことが分かるわけですよ。
行動の記録のノートを書いてると。
で。
自分ではこのノートのことを「行動の記録」とか呼んでたんだけど。
最近、うまい言葉に気づいた。
こういうのを「備忘録」っていうんだよね。
そうだ。そうだ。
これは備忘録だったんだ。
備忘録という言葉が、どこにあったかというと。
2006年の日本映画の収穫、とも評される「明日の記憶」。
若年性アルツハイマー病に冒された主人公が、徐々に記憶を失っていく不安に駆られて書き始めたノート。
それが備忘録だったのです。
今回の写真は、ナンテンの赤い実と、年を越した蝉の抜け殻。
ナンテンは、「難を転ずる」に通じることから縁起のいいものだそうですね。
蝉の抜け殻は空蝉(うつせみ)ともいうそうで。
空蝉って、源氏物語とか、そう、一青窈の歌にもあったよね。
無常観というか、なんとなく文学的?
いま生きている自分が確かに見た、身の回りの小さきものたちの記録。
なかなか「007」の話に行けないな。
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コメント
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投稿: GENAGolden31 | 2012年3月 5日 (月) 10時39分