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第8回鳳仙寺おばけ寄席 真打ち競演が9月3日(土曜日)夕刻から、
桐生市梅田町一丁目、曹洞宗桐生山鳳仙寺本堂を会場に催されたのであります。
毎年恒例の鳳仙寺おばけ寄席のことは聞いておりましたが、じっさいに出かけてみたのは、ワタクシ、今回が初めて。
ほかはもう、常連さんばかりみたいです。
ワタクシ、お寺の本堂で夜やる「おばけ寄席」ですから、すっかり勘違いして、というか、大いに期待を高めておりました。
三遊亭圓朝ばりの怖い怖い怪談噺をやるのかと。
帰り道、ひとりで帰れなくなったらどうしよう、なんて心配して。
そんなに怖い噺をやる会じゃなかったんですね。
出し物は三つ。
瀧川鯉之助改め(昨年5月に真打昇進)、
春風亭傳枝(しゅんぷうていでんし)さんの落語「湯屋番」。
勘当された道楽者の若旦那が、女湯見たさに湯屋の番台に上がり勝手な妄想を膨らませるという、アレです。
これなんか怪談どころか完全なる滑稽噺だし。
瀧川鯉昇(たきがわりしょう)さんの落語「へっつい幽霊」。
「へっつい」とは、昔の家で土間に置いた「かまど」のことですな。
幽霊は出てくるが、カネにだらしない博打好きの男の幽霊。
神田愛山(かんだあいざん)さんの講談「海坊主の祟り」。
これがいくらか怖かった。
廻船業というか、昔の船乗りの話。
航海中に海魔(かいま)に襲われてしまう。
昔の人の言うこと、昔からの言い伝えにはちゃんと何かしら意味があって、それを無視すると怖い目に遭いますよ、と。
さすがの真打ち競演、おもしろかったです。
楽しませてもらいました。
それにしても。
本堂の祭壇の前に高座が設えてあって、その前に百目蝋燭っていうんですか、太い蝋燭が2本立ててあって。
ああ、噺が始まったら照明を暗くして蝋燭を点けるんだな。
台風のために時折強く降る雨の音もザアザアと物凄い。
ムード満点だな。
と思っていたら。
最後まで蝋燭に火がつくことはなかった。
なんだ、そういう演出じゃないのか。
ほんとうに、ほんとうに背筋も凍るような怖い話、どこかにありませんかね。
ふ、ふ、ふ、ふ、ふ…
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