« 2011年10月 | トップページ | 2012年2月 »

2011年12月27日 (火)

歳末の渋谷、そして日本橋三越

Kirin

クリスマスイブの日に東京まち歩き。
ブラなんとか、です。

渋谷駅ハチ公前。ものすごい人の数。

ホームレスの男性が路上で冷たくなって見つかったようで、
いきなり、そのご遺体を回収しているところに出くわしました。

回収作業をしていたのは都の職員のかたでしょうか、区の職員のかたでしょうか。
あの銀色というかネズ色の袋にご遺体を横たえて納め、ジッパーを手際よく閉めます。
ホームレスのかたの遺品と思しき荷物、カバンや包みを袋に入れて持って行きます。

しかし。
その周囲では、イブに待ち合わせたカップル、若者、家族連れが笑顔で歩いて行きます。
なにごともないように。

確かに、10㍍か20㍍離れたら、その先で何が起きているか分からないような人ごみ。

イナカの駅前で人が死んでいたら大騒ぎですよ。
さすが大都会。

Mitsukoshi1

すぐに銀座線に乗って日本橋・三越へ。

日本橋のこの麒麟は、東野圭吾『麒麟の翼』の麒麟であろうか。

ふだんは三越に何の用もありません。
今回は日本橋三越本店・本館7階催物会場で催されていた
第52回2011年報道写真展(東京写真記者協会主催)を見る用があったのです。

年末恒例。会期は12月16日から25日まで。

どうしたって、今年は大震災。

グランプリの東京写真記者協会賞を受賞した作品は、あまりにも有名になりました。
読売新聞東京本社写真部の立石紀和記者が撮った組写真「ままへ」。
会場入り口に掲示されていました。

http://tokyoshakyo.org/results/

http://photo.sankei.jp.msn.com/essay/data/2011/12/1201photo/

両親と妹を津波で奪われた4歳の女の子の寝顔。
覚えたばかりのひらがなで、ノートに「ままへ」の手紙を書きます。

……………………
ままへ。
いきてるといいね
おげんきですか
……………………

自分で書いた「か」の字が気に入らなかったのか、「か」の字を×で消して、
その隣に新しく「か」の字を書き直したところで疲れてしまったのか、
ノートに突っ伏して眠ってしまった。

そのときの事情については、立石記者本人が東京写真記者協会のウェブサイト「この一枚」のページに記しています。

http://tokyoshakyo.org/ichimai/

Mitsu2

ところで。
ワタシの偏見でしょうか。

この年の瀬に、三越本店の高級品を売っている各フロアを見ますと、
やはり、リッチというか、富裕層のかたがいる。
特に分かりやすいのは女性。
高級そうなコート、襟まわりにはふわふわのファー。

そういうマダムは、入場無料の報道写真展の会場なんかには、なかなか入ってこないようなんですね。

渋谷の雑踏の路上で冷たくなっていたホームレスのかた。
家族を失った岩手県宮古市の4歳の女の子。
日本橋三越で買い物をするファーのマダム。

再び銀座線に乗り、上野広小路へ向かいました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年12月15日 (木)

情報混乱の典型例

Kyougijou

みんなで乗ろう熱気球
避難者と市民が共同企画
18日に旧北中校庭で

―との見出しで、桐生タイムス1面のトップ記事として掲載されたのが2週間前、12月1日(木曜日)のことであった。

http://www.kiryutimes.co.jp/news/2011/1201/1112011.html

こういう催しである。

桐生タイムスの記事を一部引用

……………………………………………………………………
 熱気球に乗って空から地域の景色を楽しんでもらおうと、東日本大震災や原発事故で桐生市近隣に避難している人たちと地元市民が一緒になって、熱気球の搭乗会を企画した。18日午前8時から同11時まで、桐生市西久方町一丁目の旧北中学校校庭で行う。主催者は「桐生近隣に住む仲間として、避難者と市民で一緒に何かをしたかった。ぜひ多くの人たちに乗ってほしい」と来場を呼びかける。
 桐生広域福島県人会(上野文雄会長)が、福島県などから桐生市近隣に避難している人たちと企画したもので、NPO法人北関東産官学研究会(根津紀久雄会長)、きりゅう市民活動推進ネットワーク(中里嘉吉代表)などが共催する。
……………………………………………………………………

おお。
旧北中学校の校庭でやるのか、おもしろそうだから見に行ってみようか、
と思って予定していたら。

どうも違う話が聞こえてきた。

「いや、元宿町の桐生市陸上競技場でやる」
「いやいや、そうじゃない。相生町のユーユー広場でやる」
と。

え?
いったい、どうなってるの?

①「旧北中学校校庭」説あり
②「陸上競技場」説あり
③「ユーユー広場」説あり

12月1日付の桐生タイムスを見ると確かに
「桐生市西久方町一丁目の旧北中学校校庭で行う」
と書いてある。
だけど、あちこちに張り出されているポスターを見ると、
「桐生市陸上競技場(桐生商業高校となり)」
と記されているものあり、
また違う場所のポスターでは、
「ユーユー広場」
と記されているものあり。

Yuyux

諸説紛々、情報錯綜。
混乱の極みである。

こんなことだと、主催者の情報管理能力、広報能力にギモンの声が出てもおかしくない。

新聞記事やポスターを見て楽しみにしている市民が、当日「会場」へ行ってみると。
「あれ?」
「どういうこと?」

朝から「会場」に出かけたけれど、何もやっていない。
熱気球なんかない。
楽しみにしていた熱気球に乗れない。
子どもたち、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんかもしれない。

怒るよね、当然。

「このイベントの責任者って、だれ?」
「責任者、出て来い」
ということにもなりかねない。

主催団体の信用はガタ落ち必定である。

本番は18日(日曜日)である。
これ、なんとかフォローしないと、まずいッスよ、ホントに。
どうするつもりなんだろう。
事態の深刻さが分かっているのか、いないのか?

ポスターに記してあった問い合わせ先に聞いてみました。
「正解」は、ユーユー広場だそうです。

ポスターの文字、「産官学」が「産管学」になってるし。
あ~あ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年10月 | トップページ | 2012年2月 »