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2013年1月23日 (水)

「きりふ寄席」で初めて見た桂雀々さん

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落語立川流のベテラン真打ち・立川談四楼さんの座長公演
「きりふ寄席2013」が1月20日、
桐生市市民文化会館小ホールで催されました。

6回目になるそうで。
毎回「満員御礼」の人気の新春公演。
今年も「満員御礼」だ。

ワタシが出かけるようになったのは2011年の正月からで、
2012年、2013年とまだ3回目。

5人の演者、それぞれの出し物、楽しませてもらいました。

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特に期待していたのは、上方落語の桂雀々(かつら・じゃくじゃく)さん。
すごい。
おもしろい。

亡くなった桂枝雀さんのお弟子さんですが、
「あっ、これは枝雀さんの落語だ」と、素人にもすぐ分かる「枝雀テイスト」。
大きなアクションの熱演で、盛り上げる盛り上げる。
枝雀さんのお弟子さんの中でも、いちばん枝雀さんの芸風を受け継いでいる、といわれるそうです。
(師匠の桂枝雀さん、桐生で公演したことがある。ワタシ行きました。文化センター市民ホールだったと思う)

雀々さん、出し物は「手水(ちょうず)廻し」でした。
しかし落語に入る前に、前振りというかマクラというか、
それだけでたっぷり笑わせて、一席分つとまっちゃうくらいのボリューム。

「手水廻し」に入っても、休む間がないほどの大笑いだ。

う~ん。いい。

ロビーでね、この日の演者の関連書籍なんかが売っている。
もちろん談四楼さんのもあるんですよ。
本、たくさん書いている。
「談志が死んだ」も出たばかりだし。
2年前にはワタシも談四楼さんの本を買って、サインしてもらいました。

今回は。
桂雀々さんの「感動自叙伝」という「必死のパッチ」という文庫本があって。
幻冬舎文庫、480円(税込み)。
これを買って、サインしてもらいました。

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で。その夜のうちに読んでしまった。
読み出したら、やめられなくなって、ずっと一気に読んじゃって。

驚いた。
悲惨というか、凄惨な少年時代。
母親は、ギャンブル狂いの父親に愛想をつかして蒸発。
借金まみれの父親には「一緒に死んでくれ」と親子心中を迫られ。
結局、父親もどこかへ出ていってしまって、
両親に捨てられて、中学3年間をひとりで暮らした、と。
怖い借金取りが家に来るが、ホントに親に捨てられてひとりだと分かると、
借金取りのほうが同情して、千円札を5枚くれたと。

まあ。近所の人がいい人で。
助けてくれる周りの大人や友達もいて救われる訳ですが。

そして、中学2年生のときに落語と出合う。
ラジオで聴いた落語を書き起こして練習し、落語家になろうと決め、
大好きになった桂枝雀さんにめぐり合い……と。
(これ、映画化されるハナシもあるとか)

「きりふ寄席2013」のほうですが、トリはもちろん立川談四楼さん。
出し物は「富久」でした。
堪能しました。

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