近藤酒造を訪ねる天国のような旅
みどり市大間々町の醸造文化と、おいしい新酒の話です。
大間々では現在、酒造業2軒、醤油醸造業1軒が営業しています。
「福栄」の奥村酒造さん、一昨年に見学させてもらいました。
「日本一しょうゆ」の岡直三郎商店さん、一昨年も昨年も見学させてもらいました。
自分でも関心あるテーマです。
昨年の今ごろ、岩宿博物館の第53回企画展「醸造の文化史―みどり市の酒・醤油―」も見学したし。
http://blogs.yahoo.co.jp/noyama_walker_karasawa/3373595.html
三軒のうち、これまで見学のチャンスがなかった「清酒 赤城山」の近藤酒造さん。
ついに念願かないました。
新酒のシーズンに毎年行っているというグループに合流させてもらいまして。
見学できて、おいしい新酒を試飲できて、もう最高。
これは立派な「旅」ですから、わたらせ渓谷鐵道に乗って出かける。
桐生―大間々は片道運賃270円。
18時06分発。
乗っているときから期待が膨らみ盛り上がる。
渡良瀬川を渡り、相老を過ぎ、大間々へ。
お邪魔します。
初めての見学です。
いや、もう。
いきなり、「もろみ」と大吟醸の生、本醸造の生の飲み比べなんか用意されていたりして。
ありがたくて申し訳ないようだ。
口当たりがよくて、飲みすぎてしまうのが怖い。
おいしすぎて警戒。
工場見学は、まず、おいしい水を提供してくれる井戸を拝んでから。
はしごを上がって、仕込みタンクを上から覗かせてもらう。
仕込みタンクの中では、白い「もろみ」が発酵して、ブツブツ泡を出している。
炭酸ガスがどんどん発生しているようだ。
タンクの上に顔を近づけたら、炭酸ガスを吸い込んだ。
びっくりした。
鼻から炭酸水を吸い込んだような衝撃。ガツンとくる。
大吟醸の生も、本醸造の生も、素晴らしくおいしい。
が、しかし。さらなる驚きは「ふねくち」だ。
ほかの酒造メーカーでは「ふなくち」とも「ふなぐち」ともいうようだ。
(「菊水」なんか)
熟成した「もろみ」を搾って、新酒と酒粕に分離する作業が「しぼり」。
そのためのプレスマシーン「連続式もろみ圧搾機」。
これで搾って、その酒槽(ふね)から流れ出る、
まさに搾りたてのお酒が「ふねくち」だ、と。
近藤さんが、柄杓で汲んで試飲させてくれる。
なんともいえない、濃厚で、しかしフレッシュな生原酒!!
アルコール度数は約19度だそうです。
このトシ(年齢)になっても、まだまだ素晴らしい体験があるなあ。
生きててよかった、と。
そういう天国のような大間々の旅でした。
近藤酒造さん、ありがとうございます。
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