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2013年3月15日 (金)

さよなら「わ89-101号」 わ鐵 初代車両の思い出

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わたらせ渓谷鐵道、「わ鐵」の話です。
わ鐵ではこの春、車両の入れ替え、交代があるそうですな。

平成元年(1989年)の開業以来、24年間走り続けてきた初代の車両、
「わ89-101号」が長年の務めを終えて、この年度末、3月31日限りで引退する、と。
同じ型の車両は5両あったそうですが、順次廃車されていって、
開業時から走ってきて、今あるのはこの1両だけだ、と。

代わりに新型の車両1台が、既に2月末、搬入・納入された、と。
新しい車両はまだ走っていません。

で。
引退する古いほうの初代車両、「わ89-101号」ですが。
わ鐵のスタートから、いわば一時代を支えた車両の引退を記念して、
わたらせ渓谷鐵道株式会社がまたいろいろとイベントを仕掛けてきた。

タイトルは「オリジナル塗装復活!!  さよなら わ89-101号 」と。

まず、この車体の塗装を変える。
現在は銅(あかがね)色に塗装されている車体を、
最初に登場した時の、ベージュと紫紺色のツートンカラーに復元する、と。
わ鐵の車両も、ずうっと同じ色だったのではなく、カラーリングは変化してきたんですね。
それを、いまは懐かしい、最初の若いときの姿にお化粧直しする、と。
24歳若返る。こういうマネは人間ではできない。
そういえば最初はツートンカラーだったような気がする。
この復元、歴史的、史料的な価値もありそうだ。

そのうえで、期間限定で運転する、と。
↓詳しくは、わたらせ渓谷鐵道ウェブサイト
http://www.watetsu.com/

↓概要
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【1】普通列車として運転
3月20日(水・祝)から3月29日(金)まで、定期普通列車として運転。

【2】記念列車として運転
最終日3月31日(日)に、記念ヘッドマークを掲出した臨時列車・快速「さよなら101号」として桐生駅~間藤駅を1往復運転。

【3】静態保存
引退後の「わ89-101号」は、大間々駅北側駐車場にレールを敷設して展示予定。

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まあ、開業当初から走ってきて、唯一最後に残った歴史的車両の引退。
その花道を飾る、いろいろな企画で盛り上げよう、と。

ここまでは新聞記事にもなっていましたし、ご存じの方も多いことでしょう。

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わたらせ渓谷鐵道の開業以来、24年間走り続けて、最後の1台になった初代車両の引退。
「さよなら わ89-101号 」のニュースを見て、個人的に「あっ」と思いました。
この引退する車両「わ89-101号」、去年12月1日に、たまたま乗ったんです。
ああ、あれか、と、感慨深く思い出しました。
わ鐵は各車両に愛称が付いていて、ヘッドマークに名前があります。
これは愛称「こうしん」。庚申山から取ったのでしょう。

去年12月1日から今年2月28日まで行われた第9回わたらせ渓谷鐵道各駅イルミネーション事業。
その初日の点灯式が、今シーズンは、みどり市東町の神戸駅で行われた。

↓イルミネーション点灯式概要
………………………………………………………………………

平成24年12月1日(土)15:00~18:00
会場:神戸駅
内容:点灯式典・イベント
★アンカンミンカンお笑いライブ(みどり市観光大使)※吉本興業所属
★ゆるキャラと記念撮影
★ドリーミーベル(ハンドベル)
★千紫万紅(ダンス)

………………………………………………………………………

近年、4年続けて点灯式には出かけています。
もちろん、わ鐵に乗って。

第6回 沢入駅  (2009年)
第7回 運動公園駅(2010年)
第8回 足尾駅  (2011年)
第9回 神戸駅  (2012年)

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去年の12月も一日フリーきっぷ(大人1,800円)で出かけた。
ただ直接、神戸へ行くだけではつまらないから、
桐生駅発12:00の下りに乗り、終点・間藤まで往復だ。
間藤着が13:35、この車両が折り返して上りの出発が13:59。
だから間藤で24分間ほど止まっている。

運転士も、乗客もしばし休憩。
若い運転士と雑談になった。

この車両、いちばん最初の古い車両なんです。
今年度いっぱいで廃車になるんですよね、
まだ暖房なんか、よく効くんですけどね、と。

へええ、そうなんだ、と思って、急に関心を持った。
車両の写真もいろいろ撮ってみた。
「宇都宮 富士重工 平成元年」のプレートも撮った。
車体ヨコに塗装された「わ89-101」の文字も撮った。
車内のシートはロングシート。
ヨコに長いシートだけで、ボックスシートはない。シンプル。

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写真をいろいろ撮っておいてよかった。
上りもこれに乗って、神戸で下りた。

この、わ鐵の歴史的な車両が、24年前の姿に塗り替えられて大間々駅に静態保存されるという。
何か縁があったような気がしている。また会いに行ってみたい。

もうひとつ思い出した。

あまりいい思い出ではないが、わ鐵の歴史から消すわけにはいかないだろう。
わたらせ渓谷鐵道が開業したのが平成元年(1989年)3月29日。
それからわずか1カ月半後、あの事故は起きた。
5月14日、日曜日の夜のことであった……

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桐生・絹撚記念館、姿現す

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群馬県内最古級という洋風石造建造物、桐生市指定文化財の絹撚記念館
(市内巴町二丁目、旧模範工場桐生撚糸合資会社事務所棟)
の改修工事が行われていました。

建物を覆っていた工事用シートが外され、工事用の足場を外す作業も進んでいます。
改修なった絹撚記念館が、その姿を現しました。

建物として最も美しかったと想定される昭和9年(1934年)当時の姿に復元した、と。

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外壁の色は薄紫色になる、と聞いていた。
じっさい見てみると、あずき菓子のような、というか、
あずきの和風ケーキのスポンジのような、というか、そんな感じの色。
モルタル壁なので、スポンジ感があります。
あるいは、羊羹(ようかん)のようだと見る人がいるかも。
洋館だけにね。

おいしそうな(?)絹撚記念館。
歴史資料の展示施設として新年度にオープンする、と。
有料ですが、入館料は150円になりそうだということです。

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2013年3月13日 (水)

桐生・有鄰館で「匠の道具美術展」

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「匠の道具美術展―職人の道具は美しい」が始まりました。
3月12日(火)~18日(月)、
午前10時~午後5時ですが、
16日(土)だけは午後8時半まで。

桐生市本町二丁目、有鄰館・塩蔵で。
入場無料。

使い込まれた仕事道具の数々。
やはり刃物系も多いですね。
これを仕掛けたイシイさんは、
「凶器準備集合罪だ」と冗談を飛ばしていましたが。

鞄屋さんの道具。
革の学生鞄に、中学校や高校の校章を押す「押し型」、いいね。
懐かしい。
今はもうなくなってしまった中学校の「押し型」も。
高校のでは、桐商の「押し型」が天地逆さまに展示されていた。
商業だから、あのヘビのデザインのやつね。
ご愛嬌。

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和菓子屋さんの木型がおもしろい。
お祝い事の記念の砂糖菓子などをつくるのでしょう。
「鯛」や「海老」や「鶴」の形にするのに木型を使う。
かなり精巧な木彫だ。

幼稚園、小学校の卒業記念お菓子の注文もあるのでしょう。
具体的な園名、校名の入った木型も用意してるんですね。
「西小」「西幼」「南幼」などがありました。

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理容店、床屋さんの剃刀を研ぐ「革砥」。
革製だから「砥石」じゃない。
なんで革で刃物が研げるんだか、不思議だったな、子どものとき。
いや、今でも不思議、分からない。

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2013年3月10日 (日)

中央前橋駅の合格スポット「五角堂」

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上毛電鉄で前橋まで出かけて、初めて見ました。
中央前橋駅に到着して、電車を下りて、ホームから改札を出る所のスペースに、
「五角堂」という、小屋というか、まあ、お堂が建っている。
形は確かに五角形で、大人の男性の背ぐらいの高さ。

受験シーズンに合わせ、上毛電鉄が中央前橋駅構内に合格を祈願する「五角(合格)堂」を設置している、と。
駅の人に聞いたら、「五角」は「合格」のゴロ合わせなんだそうです。
もう2年前から、受験シーズンにやっている、と。
上電は高校生の利用者、多いですからね。

じつは、上毛電鉄は、昭和3年(1928年)11月10日の営業開始以来、一度も脱線事故を起こしていないんだ、と。
中央前橋―西桐生間の25・4㌔の営業を開始して、今年で85年。
(まあ、脱線事故なんて、滅多に起きては困ります。先日の秋田新幹線こまち脱線は驚いた)
五角堂には、その縁起のよい枕木とレールが奉納されている、と。
枕木とレールから作った「五角のいす」というのも置いてありました。

「無事故無脱線祈願」ということで、
「目標を持って進む人々が、脱線することなく目的地に、志望校にたどりつけるように」との趣旨だという。
新たな「合格祈願スポット」としてアピールしている、と。

3シーズン目だそうです。
今シーズンも、前橋市内の菅原神社の宮司が祈願を行った、と。
(お堂とは仏教寺院の建物だと思うが、まあ神仏混淆、神仏習合ということで)

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五角堂のわきには、合格祈願の絵馬を吊るす板、ベニヤ板の大きいのが設置されていました。
絵馬も上毛電鉄がたくさん用意して、受験生たちにサービスしたそうです。
数に限りがあるので、今シーズンはこれまで、と。

枕木チップを入れた「脱線しないお守り」(1個300円)も販売している、と。
「脱線しないお守り」は、合格達成だけでなく、恋愛成就など5種類あって、
中央前橋駅と西桐生駅で発売しているそうです。

ところで、ごく最近のデータですが、
上電の各駅ごとの乗降客数で、西桐生駅が中央前橋駅を上回った、という話です。
これは、いま会期中の桐生市議会3月定例会の予算特別委員会でも出ていました。

中央前橋駅と張り合うわけじゃないけど、
西桐生駅にも「合格祈願スポット」があったら面白いですよね。

http://www.jomo-news.co.jp/ns/8813559269063942/news.html

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2013年3月 3日 (日)

桐生市南公園野鳥観察会

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しばらく前の話です。
またまた、バードウオッチングの話の続編です。
続編か? 第2部か?

①2月10日(日)吾妻公園バードウオッチング
②2月16日(土)桐生市南公園野鳥観察会
③2月17日(日)桐生自然観察の森バードウオッチング

①に参加したのに続き、
②の南公園にも行ってきました。

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今回、野鳥観察会に上毛新聞社の取材が入りまして。
(桐生ケーブルテレビも)
2月18日(月)付、上毛新聞地域面「東毛」に記事が載りました。
カラー写真に、ワタシも比較的大きめに写ってます。
記者が撮りたいような構図になるように位置取りしたからね。

①と②はいずれも財団法人桐生市スポーツ文化事業団が主催。
かつての体育協会、文化事業団、施設管理協会が合併し現事業団になり、
公園の管理・運営は事業団の公園事業部が担当している、と。

桐生市南公園野鳥観察会は第4回だそうで。
2月9日(土)から恒例の梅まつりも始まっているわけだが。

寒い。とにかく。

風が冷たくて、梅見、観梅どころじゃないですな、まだ。
梅の花も、紅梅のごく一部がほころんでいるだけで、まだまだ全然です。
今年は開花が遅れているそうです。
(※2月16日時点のハナシです)

そんな寒風の中の野鳥観察会。
鳥もやっぱり、あまり寒いと動かないそうで。

でもね、せっかく皆さん集まったんだから、
風の弱い、鳥のいそうな陽だまりを求めて、
公園内、特に外周の木立ちの遊歩道、散策路を一周だ。
これはこれで、とても新鮮。
南公園、けっこう広いし。

講師には、桐生自然観察の森レンジャーの方が来てくれて、
いろいろ教えてくれます。
これは前週の吾妻公園と同じです。

専門家の桐生自然観察の森レンジャーの方によると、
この日、南公園で見られた野鳥の種類は、

ハシブトガラス
ヒヨドリ
シジュウカラ
トラツグミ
カケス
メジロ
トビ(上空を旋回する猛禽類)
シメ
ツグミ
シロハラ
ジョウビタキ(オス)
ルリビタキ(オス)
ヤマガラ
ノスリ(上空を旋回する猛禽類)
アオジ

などなどだという。

自分的には、
メジロ
ツグミ
シロハラ
ジョウビタキ(オス)
ルリビタキ(オス)
ヤマガラ
などが分かった(もちろん教えてもらいながら)のが収穫であった。

メジロはきれいな緑色。ウグイスじゃないのにウグイス色?
南公園の野外ステージの背景に赤いサザンカが咲いていて、
花の蜜を吸ったり、花粉を食べたりしているのだそうだ。

メジロがサザンカの茂みの中を盛んに動く。
サザンカの赤、メジロの緑がいい取り合わせだ。
あっ。鳥合わせなんて、うんまいこと言ったな。

「梅にウグイス」の景色は見られなかったけれど、
「サザンカにメジロ」、よかった。

Photo_2

Photo_3

南公園の芝生広場の方に移動したら、
「ツグミとシロハラのケンカ」というのが見られた。
写真にも撮れた。
(ケンカ写真の左がツグミ、右がシロハラだと教わった)

Photo_4

さらに、シロハラ単独の写真が、かなり近い距離で撮れた。

ジョウビタキ(オス)
ルリビタキ(オス)
ヤマガラ
などの色柄もきれいなもんだ。

ルリビタキは前週、吾妻公園でメスだけ見た。
今度は南公園でオスを見られ、念願かないました。

………………………………………………………………

野鳥観察とは別の話ですが。

南公園野外ステージのまわりの林。
木の葉が落ちた木の枝に、けっこう鮮やかな黄緑色の繭(まゆ)があった。
昆虫の繭ですよ。
双眼鏡や望遠スコープで見ると、黄緑色の繭の外側に黒い点が三つ付いている。

桐生自然観察の森のセンセイによると、
ウスタビガの繭で、あの黒いポチポチは、産み付けられたガの卵だそうだ。
卵は野鳥のいいエサになるという。
まだ鳥には見つかっていないらしい。

桐生自然観察の森のセンセイは、何でも知っている。

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