2006年10月 6日 (金)

小林まこと「格闘探偵団」発見

Photo_32  きょうは十五夜だというのに大雨洪水注意報だ。
 実際にはあす7日が満月。
 このへんの月齢と旧暦の仕組みは、いまひとつ分からない。

 右ひざを痛めて、先週9月28日の木曜日から接骨院へ行っている。
 接骨院なんかへ行くのは2年ぶり以上だ。
 桐生市内のN接骨院。きのうまで7回行った。

 体に故障があると、野山歩きもウオーキングも自転車も、なかなか思うにまかせない。
 雨で、体が動かせないときは、読書である。
 マンガも読書のうちだ。

 じつはN接骨院は、待合室のマンガ本の品揃えがいいのである。
 ここで、たいへんな発見をした。

 小林まこと先生という高名な漫画家がいる。

 「ホワッツ マイケル?」という猫マンガが有名であるが、格闘マンガも有名なのである。
 「柔道部物語」とか「1・2の三四郎」とか。

 ウチにも「1・2の三四郎」の第2シリーズ、「1・2の三四郎2」のコミックス全6巻がある。もう8年も前のものだが。おもしろい。講談社のヤングマガジンに連載していた作品だ。

 で、N接骨院の待合室で見つけたというのは

小林まこと先生の
「格闘探偵団」

Sansiro  知らなかった。こんなものが出ていたとは。
 迂闊であった。
 読んでみたら、登場人物もなにも「1・2の三四郎2」の続編ではないかっ。
 講談社のイブニングに連載されて、もうとっくにコミックスになっていたのであった。

 小林まこと先生の格闘マンガは、大男の格闘あり、ギャグあり、美女あり、お色気あり。いい。
 それに加えて、事件あり、犯罪あり、探偵あり、刑事あり、謎解きあり。たいへんいい。

 待合室で読んでいたのでは短時間なのでとても読みきれない。

 ああ、もどかしい。

 これはなんとしても探し出して買わなければ。

 こういうときはBookOffである。

 あった。
 10月1日(日)、発見。
 「格闘探偵団」全5冊セットがあった。表示価格は1500円であるが、セットものは半額セールだとかで750円。
 こんなことが、とてもうれしい。
 欲しくて探していたものが思惑どおり見つかって、それが750円とは。いうことなし。

 BookOffさん、ありがとう。パート主婦から出世したという話題の女性社長さん、がんばってください。

 さっそく全部読みました。
 ついでに、8年前に買った「1・2の三四郎2」も全部読み返してしまった。
 おもしろい。

 マンガでも小説でもそうだけど、一度読んだものを何年か経ってから読み返してみると、「あれえ?こんな話だったかなあ」と意外に思うことがありますね。大筋だけは覚えてるんだけどね。
 今度もそうだった。

 思い起こせば8年前。仕事でちょっとつらいことが続いた時期で、鬱々としていたなあ。
 そんなときに気を紛らわそうと、この傑作ギャグ格闘マンガを読んだんだなあ。
 でも、心からは楽しめなかった。

 だから今度読み返したとき、初めて読んだように新鮮に楽しめたのかも。

 そのつらい仕事をしていた会社を離脱して、ほぼ失業状態も2年。これはこれでたいへんだが。

 それはともかく、風が吹けば桶屋が儲かる、という言葉もあるように、人間の考えること、やることは、巡り合わせの連続なんだね、と思ったよ。

 ひざを痛める→接骨院へ行く→マンガを見つける→欲しくなる→BookOffを探す→発見して買う→読む→8年前の作品も読む→8年前の自分を思い返す

 出発点は「ひざを痛める」だったけど、その前に、なぜひざを痛めたかを辿っていくと―ああ、これはエラいことだ。際限なくさかのぼることができる。

 小林まこと先生の作品のほかにも、ウチにはバロン吉元先生の古典的名作「柔侠伝」「昭和柔侠伝」、巨匠・浦沢直樹先生の「YAWARA!」も全巻ある。
 格闘もの、好きなんだな。

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