2007年3月 5日 (月)

渓流釣り解禁

Tsurish_2 3月1日、渓流釣り解禁。

 解禁後初の日曜日であり、ヤマメ成魚の放流日となった4日。
 桐生川上流へ様子を見に出かけた。

 群馬県内では数年前まで、渓流釣りの解禁日は3月20日であった。
 それが、釣り客らへのアピールのためであろうか、解禁日が早まったのである。
 群馬県漁業調整規則などの変更が行われ、禁漁期間も変わった。

 渓流魚といえば、ヤマメ、イワナ。

 特にヤマメは美しく、釣って楽しく、食べておいしい。
 食味は、イワナとまたひと味違う。

 ワタシも、かつては渓流釣りを趣味としていたのである。
 特に30代のころ。

 独学で、我流で。
 だから、あまり釣れない。

 釣りみたいな遊びは、いや何の遊びでもそうだろうが、スポーツと同じで、技術の差がものすごく出るのである。
 ウマイ、ヘタは道具を手にした姿だけで分かるものだ。

 釣りの場合だったら、竿を構えたその立ち方で。

 あるとき見回りに来た漁協の役員に言われた。
 「それじゃあ、あんまり釣れねえダンベ」

 まあね。
 下手
(へた)の横好き、ってことで。

 近年はね、ちょっと川から遠ざかっていたのです。
 川釣りだって料金がかかるのよ。
 それに野山歩きを始めちゃったし。
 同じネイチャー系、アウトドア系でも方向性が異なるのです。

 最後に桐生川でヤマメを釣ったのは、もう2年前。
 2005年の5月9日(月)であった。
 「行動の記録」ノートに書いてある。

 しかし。

 今年はやるぞ。

 そういうわけで、きのう下見をしに出かけたわけだ。

 馬立隧道を抜ける。
 橋場橋あたり。釣り人のクルマが多い。
 梅田ふるさとセンターあたり。特に釣り人が多い。
 一つのポイントに二、三人が並んでいたり。

 上の道路から見ると、けさ放流したヤマメが泳いでいるのが分かる。

 けっこう釣れている。
 明らかに放流ヤマメである。
 大きくて形が揃っている。

 こうなると果たして
 渓流釣りなのか、管理釣り堀なのか。

 馬立橋蛇留淵橋の区間は、ワタシの好きなポイントである。
 川が道路から離れていて。
 少し静か。
 流れが蛇行し、岩場と淵と瀬の変化がおもしろい。

 上の写真の釣り人。
 この写真を取った直後に、その淵のポイントで一匹釣りました。

 目印になる大きな滑滝のポイントに、中年夫婦が陣取っていた。
 最近は女の人もやるんだねえ。
 かなりの数が釣れている。
 魚籠を見せてもらったら、いい形のヤマメが20匹ほども。
 それをもう現場で解体して、内臓を取り始めたよ。

Umekita 道路が拡張された高仁田橋あたりから清風園
 津久原橋から梅北山の家

 そういえば、梅北山の家は近々取り壊されるんだってね。
 これだけ老朽化して、よく今まで建ってたな。

 昔、梅田北小学校だった、という。
 過疎で廃校になり、その校舎を青少年宿泊研修施設にして「梅北山の家」。

 泊まったなあ。小学生だか中学生のとき。
 「梅北山の家の七不思議」なんてのがあって。
 端っこに寝かされたので怖かった。
 隣の布団に寝ていたのがシミズケイジ君だった、なんていう変なことを憶えているものだ。

 裏に長谷寺というお寺がある。

 このへんもいい釣り場だ。
 県外ナンバーも多い。「とちぎ」「熊谷」「春日部」

 川へ下りて昼食。
 ほっかほっか亭ののり弁当(290円)。

 下見はしてみたが。
 どうも違うな。
 こう人が多くてはダメだな。
 もう少し経って、解禁直後の騒ぎが収まってからだ。

 下品な釣り師も多いな。
 くわえたばこのオッサン。困るよ。ホントに。

 ワタシの求める釣り。
 まあ、イメージだけ勝手に言うならばだ。
 深山幽谷に幻の美魚を探し求める、静謐、優美な、文字どおりの渓流の釣り。

Photo_69 洋モノで言うならばだ。
 映画「リバー・ランズ・スルー・イット」(1992年)の世界。
 監督ロバート・レッドフォード
 主演ブラッド・ピット
 (この映画はフライフィッシングだが、ワタシはふつうの、単なる和式のミャク釣りです)

 とにかく絵の美しい、詩的な映画であった。
 美しさに泣けた。

 A River Runs Through It

 川が流れ過ぎていく「It」とは
 もちろん
 「人生」のことである。

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