2008年10月17日 (金)

奥日光をあきらめて赤城を歩く

Photo

A組Mさん、コメントありがとうございます。

ワタクシ、コンパクトデジカメは
FinePix F420も使っておりまして。
確か2004年型で、300万画素くらいだと思いますが。

充電式ニッケル水素バッテリーはスタミナないし。
劣化は速いし。
故障は多いし。

昨年12月には、オートフォーカス機能と日付設定がダメになり。
カメラのキタムラの5年保証で直してもらったが。

このたびは測光機能が狂ったか、露光・露出機能が狂ったか。
撮影すると、すべてのカットが露出オーバーで、
被写体の輪郭が飛び、色が飛び。

あれ?
この話は前にも書いたか?

画像をパソコンで修正しているうちに、
妙にゲージツ的な写真ができてしまう。

いったい、メーカーのほうは、
低価格帯のコンパクトデジカメの耐用年数をどのくらいに考えて、作って売っているのだか。
ちょっと疑いたくもなりますの。
使い捨てカメラじゃないんだからさ。
特にフジフィルムに対しては、そういった指摘が多いようでもあります。

でもね。
撮影した画像は、なかなかいいんだよね。
故障していなければ、発色もなかなかいい。
だからFinePixファンというのもいるわけです。

それはともかく。

16日は、かねてより計画していた
奥日光・紅葉狩りウオーキング
に出かけようということで。

朝5時起き。
まだ暗い。

満月が西に傾いている。

東(ひむがし)の
野にかぎろひの立つ見えて
かへり見すれば月かたぶきぬ

(柿本人麻呂)

万葉の歌仙が眺め、詠んだ光景そのもの。
21世紀の、2008年10月16日の朝も。

天気予報のとおり
快晴の秋の日を迎えたのであった。

だが、しかし。

諸般の事情により、
出発が大幅に遅れてしまい。

クルマでいろは坂を上ったところが、
明智平のあたりから渋滞。
中禅寺湖畔はもちろん渋滞。
竜頭の滝付近はひどい渋滞。

クルマを止めるどころではない。
トイレにも行けない。

竜頭の滝付近はもちろん駐車不能。
とんでもない路上駐車をしているクルマはたくさんあるが。
ああはなりたくない。

赤沼も駐車場がいっぱい。
三本松もダメ。
湯元もダメ。

出遅れは痛かった。

奥日光ウオーキングはあきらめた。
時季が悪かった。

ふだん、奥日光なんかには近寄らない連中が、
「日光」「紅葉」という大看板につられて
大挙押し寄せてくる。

連中のほとんどは、
奥日光の深い森も湿原も知らない。
寄ってたかって、
団子や、高いラーメンやうどんを無理やり食って、
クルマで国道120号線を通り過ぎるだけである。

こちらは金精峠を越えて逃げる。

奥日光を歩けなかったので、
赤城山を少し歩こうか、と。

2

赤城北面道路を上がり、
大沼湖畔から鳥居峠、小沼へ。

赤城の紅葉も、もちろんいい。

小沼湖畔の駐車場もいっぱいだが、
まったく止められないというほどではない。

赤城七峰の中でも最も手軽に登れる
長七郎山(標高1578・9㍍)へ。

小沼湖畔から20分~30分の散歩だが、
眺めがいい。
手軽で絶景。
山頂もハイカーがいっぱいだ。

上り道の反対側へ下りて小沼湖畔へ。

3

小沼東岸の遊歩道。
雰囲気がいいです。
誰かと一緒に歩いたこと、思い出しますねえ。

デジカメの故障の結果、
写真がみんなゲージツ的?

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2008年6月 3日 (火)

梅雨入り前に赤城山へ登る

キムタカさん、コメントありがとう。
早くも梅雨入りしてしまいましたねえ。

天気が崩れる直前の先週の火曜日、
5月27日に赤城山に登ってきた。

強風の地蔵岳(1673.9㍍)山頂から北東側を望めば、
足下に広がる大沼の対岸に、どっしりと構えた最高峰・黒檜山(1827・6㍍)の雄姿。

Oonuma080527

南東側を望めば、
風に波立つ小沼の対岸に、ちょこっと盛り上がった長七郎山(1578.9㍍)。

Konuma080527

赤城山は6月になるとレンゲツツジの季節を迎える。
しかし、5月27の時点では、新坂平、白樺牧場付近も、まだまだ堅い蕾の状態であった。
標高1000㍍以下のところでは咲き始めていた。

第20回赤城山つつじ祭り(富士見村観光協会主催)は6月8日(日)開催。

この時期、雨の赤城山にはいくつか思い出があるが。

数年前の6月、大間々山岳会(当時)主催の山歩き教室に参加して、黒保根の利平茶屋から鳥居峠、長七郎山に登ったことがあった。

傘を差しながらの登山。
たいへんだったが、それはそれでおもしろかった。

雨降りの山も幾度か経験して、
立派な(?)野山ウォーカーになりました。

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2008年3月16日 (日)

春まだ浅い奥梅田

桐生市営路線バス「おりひめバス」は
この年度替わりで運行路線が大幅に変わるのである。

昨秋11月の紅葉の時期にもやったのだが
「おりひめバスで石鴨へ」参照)
桐生市梅田町のいちばん奥
終点・石鴨までバスで行って
山あい、谷あいを散策するという遊びを
またやってみたのである。

新年度4月になると
梅田ふるさとセンターより奥の路線は廃止。

だから
こんな遊び方ができるのも
3月いっぱいがラストチャンス。

現行ダイヤでも
石鴨まで行くバスは一日わずか2本。
午前と午後、1本ずつだ。

桐生駅南口から石鴨まで1時間弱のバス旅。

石鴨で下車。
まず桐生川源流部を上流に向かって500~600㍍歩く。
「大滝橋」の下が
知る人ぞ知る梅田大滝。

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凍っているかと思ったら
わずかに「つらら」が見える程度だった。
「つららと滝」の画を求めて
カメラマンも随分と来るらしい―
―とカメラマンのかたが話していた。

Photo_2

と。
滝から少し下流部の日陰を見れば
こんな見事な「つらら」である。
さすが。

Turara_2 

梅田ふるさとセンターを目指して歩く。
緩やかに下る
5㌔ほどのウオーキング。

桐生川の瀬も淵も
自家用車でブーッと通り過ぎるだけでは決して見ることのできない景色が目に入る。
飽きない。

梅北山の家。
ちょうど解体工事の真っ最中であった。

Photo_3

梅田ふるさとセンターで
カレーうどんを食す。
570円。

昨秋11月に来たときは
月曜日で休館だったのだ。

これでやっと気が済んだ。

12時10分発のバスで帰る。

手軽で、じゅうぶんおもしろい遊びだと思うが
こんな酔狂をやる人は
あまりいないようである。

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2008年1月14日 (月)

桐生市菱町(金葛)生活環境保全林

ひさびさに野山歩きリポートである。

いきなり、桐生市ホームページからの引用

………………………………………………………………
菱町の生活環境保全林(金葛)の整備が完了しました!
(2008.01.10更新)

群馬県東部県民局が桐生市菱町四丁目の市有林(金葛)で事業を進めておりました生活環境保全林の整備が終了し、桐生市に引き継がれました。
歩道が約7kmにわたって整備され、菱(観音)ハイキングコースや、仙人ヶ岳への登山道にも接続しています。
市民のみなさんの憩いの場としてぜひご利用ください。
………………………………………………………………
もういっちょ。
桐生市ホームページの広報きりゅうバックナンバー
平成19年12月15日号。

………………………………………………………………
菱町生活環境保全林整備事業が完了

群馬県東部県民局では、快適な自然環境を守り、森林の公益機能を高めるため、平成14年から菱町四丁目(金葛)の市有林約54ヘクタールの整備を進め、市民が憩える場も加えてこのたび完成しました。
この市有林は、菱町二・四・五丁目を結ぶ稜線を中心に広がり、尾根からは市内が一望できます。区域内では、スギ、ヒノキなどの針葉樹や、ヤマザクラ、コナラ、クリなどの広葉樹が混在し、さまざまな動植物を観察できます。
また、歩道が7キロメートルにわたって整備され、菱(観音山)ハイキングコースや、仙人ヶ岳への登山道にも接続しています。ぜひご利用ください。
詳しいことは、(相生町にある群馬県桐生合同庁舎内の)桐生環境森林事務所(℡52・7373)、または(桐生市役所)林業振興課(℡市役所内線578)へお問い合わせください。
………………………………………………………………

まあ。
ようするに。

ファミリー向けの里山ハイキングゾーンが新たに整備され、歩けるようになったと。

そして
これだけまとまった広さのハイキングゾーンが新たにできるというのは
桐生市においては近年ない、稀(まれ)なことだと思う。

ここは以前、ゴルフ場建設計画が持ち上がったが、地元の群馬大学工学部K教授を先頭とする住民の反対運動もあり頓挫した。
そういう経緯のあった一帯である。

尾根筋(稜線)の標高は300メートル前後。
軽~い、短時間の野山歩き、アップダウンのトレーニングにはもってこいである。
吾妻山ほどきつくないし。
尾根に上がると眺めもいいし。

だが、周辺の地理に詳しくない人だと
どこから入っていっていいか分からない。

ワタシはもう、桐生の山っ際、川っ縁の探検ごっこ経験が長いので
ほとんど掌握しているけど。

菱町四丁目、金葛沢の入り口からがメーンアプローチになると思うが
いまのところ
菱町の市道からの入り口には何の案内看板も目印もない。

桐生工業高校野球部グラウンドから北へ300メートルほど行ったところ、というか。

080114

石材店の並びにある、こんな入り口だ。

2080114
080114_4
55

「案内図.pdf」をダウンロード

「憩いの広場」の車止めから
沢沿いに一気に尾根まで登ってみた。

Photo

15分ほどで「展望の丘」の東屋に達する。
眺めがいい。

Photo_2

なるほど市街地を一望だ。

Photo_3

吾妻山の向こうに、雪の浅間山が白くきれいに見える。
(ときどきあれを富士山と間違える人がいるが、方向も何もまるで違う)

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ここの尾根筋、3、4年前に歩いたときは、あまり人の通らない薮道だったが
すっかり刈り払われ、遊歩道が整備され
さっぱり、広々、明るくなった。

中高年夫婦や親子連れが歩くのに、ちょうどいいやいねえ。

0801_2

アップダウンのきつい所は手摺りがしっかり整備されたし。

080114_2

「中尾根」(一色山ともいうらしい)で
寝釈迦像とほぼ1年ぶりに対面。
山の中にある立派な寝釈迦像、まだまだ知らない人も多いのだろうな。
「中尾根」は、泉龍院から登ってくるハイキングコースの合流点でもある。

菱(観音山)ハイキングコースと組み合わせて
縦横に歩ける。
これ、いい名所になりますよ。

「立岩の広場」も「展望の広場」も歩いてみた。

市営おりひめバスだと
新桐生~上菱線の
「桐工グランド前」または「天神橋東」が最寄りの停留所。

行き帰りは自転車でもいいなあ。

古くて新しいエネルギー
「人力」を使って遊びましょう。

Photo

二十三夜塔。天保十四年の文字が見える。

080114_3

それにしても
「きのこ会館」はどうなってしまうのであろうか。

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2007年11月29日 (木)

おりひめバスで石鴨へ

0711

今週の月曜日。
桐生市梅田町の奥も奥。
石鴨まで行って、桐生川渓谷の紅葉を愛でながら歩いたのであるが。
それには桐生市営おりひめバスを使ったのである。

このほど桐生市は、赤字経営のおりひめバスについて運行事業見直し案を発表し、地域公共交通会議を進めているところである。

現行どおりに運行するのは今年度いっぱい。
来春4月からは新体系になる。

石鴨は、梅田ふるさとセンターよりもさらに奥へ約5㌔。
住んでいる人は「藤生さん」ばかりの、いわゆる藤生集落だ。
そこまでバスが行っているのである。
片道運賃200円で。

新体系になると、梅田ふるさとセンターが終点になる。
そうすると、バスで石鴨まで行くことができるのは、今年度いっぱい3月末まで。
ラストチャンスである。

それを体験してみよう、という遊びである。今回のは。

0711_2

現行の梅田~境野線で、石鴨まで行くのは一日にたった2本。

朝の石鴨行きは
桐生駅南口8時5分発
桐生駅北口8時8分
桐生女子高校前8時18分
梅田中学校前8時25分
梅田大橋8時36分
梅田ふるさとセンター前8時45分
終点・石鴨9時

のんびり約1時間のバス旅行。

ワタシ以外の乗客は、桐生駅北口から桐生女子高校前まで乗った桐女生ひとりだけであった。

あとは貸しきり状態で、運転手さんとの会話も弾むかと思ったが。運転中はあまりしゃべっちゃダメらしい。

終点・石鴨に着いたバスはすぐ折り返し、今度は桐生駅南口行きの「上り」になるのである。

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石鴨で下車。

静かな、桐生川最上流部。
これより上流へ行こうと思ったら
不二熊橋から根本沢へ入っていかなければならない。
そこまで行けば、本当の桐生川源流林である。

まずは石鴨天満宮に参拝。

便意を催し、天満宮の上流にある公衆トイレで脱糞。
水道が出ないので、清流・桐生川で手を洗った。

このへんはカエデがやたら多い。
特に天満宮前のもみじが見事。

Photo

ここから歩いて、梅田ふるさとセンターまで戻ろうというのである。
梅田ふるさとセンターまで行けば、帰りのバスが12時10分に出る予定だ。

でもねえ。
歩く距離はせいぜい5㌔ほどだ。
すぐ歩きだしたのでは、11時前に着いてしまう。

まずはさらに上流へ向かって歩く。

人家もなくなったその先に
梅田大滝がある。

Ootaki0711_2

ああ。このあたりは何度も来たなあ。
家族とも来たし、友達とも来た。
釣りに来て、魚は釣れなかったが、河原で5千円札を拾ったことがあったな。

谷間に差す日が梢を明るくすると
あたりの眺めはいよいよ見事。

ウロウロしたり写真を撮ったりするうち、あっという間に1時間たってしまった。

いよいよ桐生川の流れに沿って歩く。

Momijigyakukoua

石鴨の道祖神
馬道橋
砂防ダム
高竹橋
久津平(葛平)

Umekitayama071127

梅北山の家
津久原橋

1071127

もう清風園だ。
清風園の犬は、ケットを巻いているぞ。
やっぱり寒いのかな。

高仁田橋
蛇留淵橋
千代が淵
千代の滝

もう馬立橋。
梅田ふるさとセンターだ。

桐生川の淵や滝を眺めながら
ゆっくり歩いて1時間半弱だな。

現在の新しい馬立橋は平成10年3月竣工。

大量のドングリに覆われた旧県道のほうへ入ると
昔の馬立橋の跡を見ることができる。

0711_4

そうだ。
いま梅田ふるさとセンターのある場所は
昔は東武バスの終点・馬立車庫だったのだ。

ここで昭和58年の秋
「あかぎ国体」の開催中に
あの事件は起こった。

未解決のまま、あれから24年がたったのか。
彼女は生きていれば、いま30代半ば。

忘れることのできない事件を回想しながら
帰りのバスに乗り込んだ。

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2007年11月14日 (水)

雪が降る前に赤城を歩く

Heri1071109前橋地方気象台によると
赤城山初冠雪日の平年値は11月22日だそうだ。

雪が降る前に少し赤城山を歩こうと思っていた。

で。

白樺牧場のある新坂平まではクルマで行くわけだ。
そうしたらおもしろいことをやっていたので、まずそっちに気が行ってしまった。

地蔵岳のてっぺんにあるアンテナ施設の一部を解体撤去するという作業。
ヘリコプターで下ろしているんですね。

地蔵岳山頂から新坂平の駐車場まで
何度も何度も往復するヘリ。

Heri2071109なかなか珍しい光景だし。
もちろん写真に撮りたい。

地蔵岳山頂のアンテナ群とヘリが同じ画面に入るように撮りたい。

まあまあ、うまくいきました。

それはともかく。
クルマはエネルギー資料館の前に止めて。

大沼西側に位置する
鍬柄山(くわがらやま)へ登ってきた。

赤城のおもな七つのピーク、いわゆる赤城七峰には含まれないピークだ。
含まれないどころか、国土地理院の2万5千分の1地形図には名前も載っていない。
三角点もない。

新坂平から往復だ。

Img009赤城七峰のひとつ、鈴ヶ岳(1564・7㍍)へ登るのに、新坂平から往復するコースがあるのだが、その途中にあるのが鍬柄山だ。

鈴ヶ岳は、赤城山系の中では渋川寄りに位置していて
(赤城外輪山の西に離れてできた寄生火山だという)
桐生など赤城南東麓からは見えないので、あまり馴染みがない。

もちろん渋川や沼田方面からはよく見える。
見事な釣鐘形というか、ロケットおっぱい形の山だ。

ワタシは、この鈴ヶ岳にはまだ登ったことがない。
赤城七峰のうち、ほかの六峰は何度も登っているのに。
(赤城七峰については「赤城山概論」を参照)

まあ、ゆくゆくは登ってみたい。
登ることになるだろう。

その下調べで、とりあえず鍬柄山まで行ってみたというわけだ。

Suzugatakedouhyou071109一気に鈴ヶ岳まで行って行けないことはないのだが。
けっこう時間がかかりそうだし。
日は短いし。
朝早く起きられないし。
このところ野山歩きをサボっていたので、まあ、カラダの調整ということで。

新坂平―鈴ヶ岳往復コースのほぼ中間地点が鍬柄山。
山と渓谷社の新・分県登山ガイドシリーズ「群馬県の山」によると
新坂平―鈴ヶ岳の歩行時間は100分。
鍬柄山までは50分。
ちょうど半分道中だ。

登山口である白樺牧場の柵のところは標高1420㍍くらい。

そこから外輪山の小尾根に上がって北へ歩く。
コース右手は、ずうっと白樺牧場の敷地だ。

「熊出没注意」地帯の中
鈴をリンリン鳴らしながら男がひとり。

071109ガイドブックにあった「50分」よりは早く
40分ほどで鍬柄山山頂に着いた。

眼下に大沼。
対岸に赤城最高峰の黒檜(くろび)山

鍬柄山山頂は、ちょっとした広場。

山頂の指導標をみると
標高は1562㍍。
あれ。鈴ヶ岳とほとんど同じ高さじゃないの。

07霞んでいるが眺めがいい。
黒檜の左の列を辿っていくと
皇海(すかい)山が見える。
日光奥白根山が見える。

もっと北のほうを見ると尾瀬の山々が見える。
あの独特な形の山は燧(ひうち)ヶ岳ではないじゃろか。

おにぎりをふたつ食べて、撤収。

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2007年8月10日 (金)

猛暑日でも涼しい1400メートル

Kakumanbuchi07081_2

 ことしから、一日の最高気温が35℃以上になる日を「猛暑日」というそうだ。
 長崎原爆の日の8月9日。
 群馬県内各地は猛暑日になった。

 暑さを逃れ、夫婦で赤城山ドライブ。

 標高1360㍍の高層湿原「覚満淵」。
 水際の木陰にアウトドア用フォールディングチェアを並べて弁当をいただく。
 静かに座っていると、靴の爪先にトンボが止まる。

 いろいろな話をする。
 たとえば仏教でいう「四苦八苦」のこと。
 四苦はいわゆる生老病死だが。
 八苦はそれに加えて
 愛別離苦。愛する者と必ず別れなければならない苦しみ。
 怨憎会苦。どこへ行っても、憎たらしいヤツと出会う苦しみ。
 求不得苦。求めるものが得られない苦しみ。

 最後の五陰(五蘊とも)盛苦は、よく分からない。

 涼しい。
 水面を渡る風が、とにかく涼しい。

 そのうちに冷たく感じられるようになり、寒くなる。

 体を動かさなくてはいられなくなり、覚満淵の遊歩道を一周。
 わずか20分程度のウオーキング。

 猛暑の下界に下りるのは惜しいところだが。
 ずっと赤城山の上で暮らすわけにはいかないのであった。

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2007年7月30日 (月)

梅雨明け前の奥日光散策

 栃木・群馬県境の奥日光は何度訪れても、訪れるたびにいい。

 6月21日にも、小田代原―戦場ヶ原周遊コースをたっぷり歩いた。
 またも7月26日、“奥日光トレッキング未体験者”を連れて出かけたのであった。

 ただし天気が悪かった。

 いつものように、国道120号沿いの赤沼茶屋駐車場から小田代原に向けて、美しいミズナラ自然林を歩き始めた。

 ところが。
 雨が本降りになり、いったん撤退を余儀なくされた。
 こんなことは初めてである。

 仕方なくクルマで湯元温泉の温泉街を見て回ったり、環境省の日光湯元ビジターセンターを見学したり。
 そうこうするうちに天気もいくらか回復してきた。

 とりあえず、低公害ハイブリッドバスを利用して、今度は中禅寺湖西岸千手ヶ浜まで行ってみようということになったのであった。

Bus0707_2

 赤沼茶屋駐車場の発着所から低公害ハイブリッドバス乗車。
 一般車両は入れない森の中を行く。
 奥日光の自然について説明してくれる、車内の案内放送がいい。

Gahama0707

 バス終点から少し歩くと、湖面標高約1270㍍の中禅寺湖西岸・千手ヶ浜。
 対岸にそびえる男体山(標高2484㍍)を望む。
 いくらか日も差し、部分的にだが青空ものぞく。

Hama20707

 海岸のような砂浜が続く。

Mori0707

 千手ヶ浜から再び低公害ハイブリッドバスに乗って小田代原へ戻り
小田代原―赤沼間のミズナラ自然林を歩く。
 シラカバまじりの、広大で、しっとりした森の中。

0707

 森の中を流れる湯川

Hasi0707

 湯川に架かる木橋。

Tombow0707

 ざっと言うと。

 奥日光とは、日光市のいろは坂を上った先の地区、利根川水系鬼怒川の源流・大谷(だいや)川の上流、華厳滝、明智平、中禅寺湖から男体山、金精峠付近までの高原地帯を指す。

 戦場ヶ原、小田代原、湯ノ湖、日光湯元温泉、光徳牧場などを含む地域。

 標高は中禅寺湖が1269㍍、湯ノ湖が1475㍍とされる。

 夏でも冷涼な気候で、下界が梅雨の雨などでも、奥日光へ上がってしまうと晴れることが多いのだが。

 今回、出ばなを雨に見舞われ、若干のコース変更を余儀なくされた。

 それもまた愉し。
 それもまた自然。
 結果オーライ。

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2007年6月25日 (月)

赤城山概論

 上州・群馬のシンボルでもある赤城山。
 群馬県で国民体育大会が開かれれば(じっさい昭和58年、1983年に開催されたわけであるが)

「あかぎ国体」
という愛称が付くくらいのものである。

 しかし。
 赤城山には「赤城山」という山頂(ピーク)があるわけではない。
 俗に言う赤城七峰。
 最高峰の黒檜(くろび)山をはじめ、駒ヶ岳、長七郎山、地蔵岳、荒山、鍋割山、鈴ヶ岳などをピークとする山系の総称である。

Akagi80

 国土地理院の地形図の数字によれば
 高い順に

 黒檜山   1827.6メートル
 駒ヶ岳   1685メートル
 地蔵岳   1673.9メートル
 長七郎山 1578.9メートル
 荒山    1571.9メートル
 鈴ヶ岳   1564.7メートル
 鍋割山  1332.3メートル

 このうち鈴ヶ岳は渋川市寄りに位置するので、桐生市など南東面山麓の住民にとってはあまり親しみがない。

 赤城七峰それぞれに登山道が整備されていて、けっこう簡単に登ることができる。
 なにしろ大沼や小沼の湖畔までは、クルマで行けるからね。

 特に簡単に登れるのは、長七郎山と地蔵岳である。

 この二峰は、小沼を挟んで隣り合っている。
 ひとたび赤城に出かければ、まず長七郎山に登り、次は続けて地蔵岳にと、両方のてっぺんに立つことも至極簡単である。

Photo_93

 特に登山経験もいらない。
 まったくビギナー向き。
 小・中学校の遠足も多いが、ワタシは保育園児の遠足に出合ったこともある。

 長七郎山も地蔵岳も、小沼湖畔の駐車場から歩き始めて、山頂まで30分程度といったところ。

 それでいて、山頂に立てば360度の展望、標高1600メートル級のスカイビュー(そんな言葉あったか?)ですからね。
 ありがたい。

 クルマで来て、大沼のまわりをただ回って帰るだけの人には分からないですねえ。
 ああ、もったいない。

 ただし。
 山の景色だから、とにかく天気によります。
 雨が降っていなくても、ガスがまいたりすると見通し困難。

Photo_94

Photo_95

 このたびは、地蔵岳山頂から、こんな写真しか撮れませんでしたけど。

 まあ、なんとか、足元に広がる大沼と、正面の黒檜山が分かる。
 東側も、なんとか小沼が写ったね。

Photo_96

 それと。
 地蔵岳といえば、アンテナ群。
 大きいものだけでも7、8本はある。
 天気のいい、空気の澄んだ日には下界からも見えるけど、近くで見るとこんな感じ。

Photo_97

 いちばん大きい球形のものは、国土交通省のレーダー雨量計。

 6月の赤城山はレンゲツツジの季節。
 大勢の人が見物に押し寄せましたがね。
 クルマと人ばかりの白樺牧場のまわりより、小沼湖畔が好きだなあ。

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 とにかくさ。
 クルマでブーッと走り回っただけじゃ、赤城のいいところは分からないよ。

 歩いて。登って。
 立体感をつかまないと。
 空間把握っていうのかな。
 大沼の湖面より小沼のほうが100メートルも高いってことが、実感として分かってくるようになるとおもしろい。

 さて。
 まったく関係ありませんが。
 父の日に清酒「父福」をもらったので記念に載せておきます。
 近藤酒造の清酒「赤城山」ならばハナシに合うところだが、今回は父の日なので「父福」。

Photo_99

 おもしろい形のきれいなビン。
 中身はとっくに終わりました。

 さらに関係ないけど。
 きょうは映画「ゾディアック」観てきました。

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2007年6月15日 (金)

きょうの赤城山

言ふことなし。

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